不妊の理由と真性包茎の関係性

晩婚化が進んだ現代では、不妊治療で悩んでいる夫婦が年々増えているのはご存じでしょうか。
厚生労働省の発表によると不妊を心配したことのある夫婦は全体の35%にものぼり、実際に不妊治療を受けている夫婦は18.2%で約5.5組に一組となっています。
不妊治療の費用負担の軽減や拡充などもされていますが、まだまだ負担が大きいのが事実です。
そんな社会問題となっている不妊ですが、男性側に起因している場合が約半数という数字もあります。
男性不妊の原因が、真性包茎にもあることは実はあまり知られていません。
男性不妊症原因としては射精がうまくいかない性機能障害の他、造精機能障害、精子の通過経路障害、内性器の炎症などが挙げられます。
真性包茎の場合は、直接的な原因ではなくコンプレックスになってしまい積極的になればい場合や、衛生面が悪い、包皮が長いと射精の邪魔になって子宮へ届く精子の数が少なくなってしまうことなどが考えられます。

真性包茎は性病のリスクも高まる

性病や性感染症の多くは健康な皮膚からの感染はほとんどなく、人体の粘膜を介して感染するものです。
そのため、真性包茎の状態では、亀頭包皮炎に代表されるように炎症を起こしやすい状態であるため原因ウィルスや細菌など感染してしまうと考えられます。
特に亀頭部は、通常の皮膚のように厚い皮膚で守られてはおらず極薄い皮膜によって亀頭粘膜を保護している状態です。
真性包茎の場合、常に包皮に覆われているため、恥垢(ちこう)という白いカスのようなものが溜まり悪臭を発生させます。
この不衛生な状態が慢性化することで、亀頭炎や包皮炎・性感染症のリスクも高まってしまうのです。

また、真性包茎の人はセックスやマスターベーションその他の外的刺激により傷をつけてしまい、性病や性感染症の影響を受けやすく、通常の人より感染する確率が高い状況となってしまう危険性があります。
亀頭包皮炎の発症・陰茎ガン発生率も高くなるというデータもあります。

まとめ

このように、真性包茎はさまざまな不具合とリスクを抱えている状態です。
見た目も気になり自信が持てずEDになってしまう場合や、男性不妊など夫婦間の問題に発展する可能性や性病でパートナーに迷惑をかけてしまうこともあります。
なかなか自分からは病院に行き辛いかもしれませんが、泌尿科や専門クリニックなどに一度相談してみるとよいかもしれません。
また、素人では判断しづらい状態のこともありますので、まずは専門家の意見を聞いてみることが大切です。